「特急ひだ」おすすめの座席は？運行情報・料金・グリーン車の快適性まで徹底解説

特急ひだは、名古屋・大阪と高山・富山を結ぶ観光にも便利な特急列車です。飛水峡や飛騨川など、美しい景色を楽しむには座席選びが重要になります。

特に、進行方向右側の座席を確保すると、渓谷美を存分に堪能できます。加えて、2023年3月のダイヤ改正で新型車両HC85系に統一され、より快適な旅が楽しめるようになりました。

また、特急ひだのグリーン車は広々としたシートや静かな空間が特徴で、より快適に移動したい方におすすめです。本記事では、運行情報・おすすめ座席・予約のコツ・絶景ポイント・料金体系・グリーン車の魅力まで詳しく解説します。

特急ひだとは？運行区間・車両・本数を解説

特急ひだは、JR東海とJR西日本が運行する特別急行列車で、名古屋駅・大阪駅と高山駅・富山駅を結ぶ人気の観光列車です。飛騨地方の美しい景色を車窓から楽しめるため、観光客だけでなく、地元住民の移動手段としても利用されています。

2023年3月18日のダイヤ改正以降、全ての定期列車が新型車両「HC85系」に統一され、快適性や静音性が向上しました。飛騨地方の豊かな自然を満喫しながら、快適な鉄道旅を楽しめます。

特急ひだの運行区間と所要時間

特急ひだの主要運行区間と所要時間は以下の通りです。

• 名古屋〜高山 ：約2時間10分
• 名古屋〜富山 ：約4時間
• 大阪〜高山 ：約4時間15分

名古屋駅から高山駅までは比較的短時間でアクセスでき、飛騨高山観光の拠点としても便利です。さらに、富山駅まで行けば北陸地方へもスムーズにアクセス可能です。

2023年から全列車がHC85系に統一！車両の特徴

特急ひだは、2023年3月18日のダイヤ改正以降、全ての定期列車が新型車両「HC85系」に統一されました。HC85系は、従来のキハ85系に代わる新世代のハイブリッド気動車で、環境性能の向上と快適性の強化が図られています。

これにより、走行中の騒音が軽減され、振動の少ないスムーズな乗り心地が実現しました。また、大きな窓を採用しており、飛騨地方の絶景をよりダイナミックに楽しむことができます。

HC85系の特徴

• ハイブリッド気動車（エンジンと蓄電池を併用）で環境負荷を低減
• 静音性の向上により、車内がより静かに
• 大型窓を採用し、車窓からの景色を楽しみやすい
• 快適な座席（グリーン車・普通車ともに改良）
• 車内設備の充実（全席コンセント・読書灯・荷棚のシースルー化）

HC85系の導入により、特急ひだの乗車体験が向上し、観光客やビジネス利用者にとってより魅力的な移動手段となりました。

特急ひだの運行本数と主要停車駅

特急ひだは、名古屋と高山・富山、大阪と高山を結ぶ特急列車で、1日に複数本運行されています。名古屋発着の便が中心ですが、大阪発着の列車も設定されており、関西方面からのアクセスにも便利です。

特急ひだの運行本数

• 名古屋〜高山・富山：1日5往復
• 大阪〜高山：1日1往復

名古屋〜高山・富山間の列車は1日5往復運行されており、観光にもビジネスにも利用しやすいダイヤ設定です。また、大阪発着の列車は1日1往復で運行され、新大阪・京都を経由するため、関西方面からのアクセスも可能です。

特急ひだの主要停車駅

特急ひだは、途中でいくつかの主要駅に停車します。特に下呂や高山などの観光地へのアクセスに便利です。

• 名古屋発の主な停車駅：名古屋 – 岐阜 – 美濃太田 – 下呂 – 高山 – 飛騨古川 – 富山
• 大阪発の主な停車駅：大阪 – 新大阪 – 京都 – 岐阜 – 高山

特に、下呂温泉がある「下呂駅」や、飛騨高山の観光拠点である「高山駅」は、多くの旅行者が利用する重要な駅となっています。

▶ JR下呂駅の場所をGoogle Mapsで確認する

▶ JR高山駅の場所をGoogle Mapsで確認する

特急ひだの座席は進行方向右側がおすすめ！

特急ひだに乗車する際、車窓の景色を最大限楽しむためには、進行方向右側の座席を選ぶのがおすすめです。特に、名古屋から高山・富山方面へ向かう場合は、右側の席から飛水峡（ひすいきょう）や飛騨川の美しい渓谷美を堪能できます。

逆に、富山から名古屋方面へ戻る際は、進行方向左側の座席を選ぶことで、同様の絶景を楽しむことができます。これにより、往復ともに魅力的な景色を満喫できるでしょう。

名古屋発・富山行きは右側、富山発・名古屋行きは左側

特急ひだの座席配置を考慮すると、以下のように選ぶと絶景を楽しめます。

• 名古屋 → 富山： 進行方向右側の座席がおすすめ
• 富山 → 名古屋： 進行方向左側の座席がおすすめ

特に、飛騨川沿いを走行する区間では、山と川が織りなす雄大な景色が広がります。カメラを構えて撮影するのにも最適な座席です。

飛水峡や飛騨川の絶景を楽しめる

特急ひだは、美しい渓谷沿いを走るため、車窓からの景色が大きな魅力の一つです。特に見どころとなるのが、岐阜県にある「飛水峡」です。

飛水峡は、長年の川の流れによって削られた奇岩や絶壁が続く壮観な景勝地で、特急ひだのハイライトとも言える場所です。この絶景を存分に楽しむためにも、進行方向右側の座席を確保するのがおすすめです。

左側の座席は壁で視界が遮られることが多い

特急ひだの車両は、右側が開けた景色を楽しめるようになっていますが、左側の座席は山側になり、トンネルや壁が多く、視界が遮られやすくなっています。

そのため、景色を存分に楽しみたい場合は、指定席予約の際に「飛水峡が見える側の席」と伝えると良いでしょう。また、自由席の場合は早めにホームに並び、右側の座席を確保することをおすすめします。

▶ 飛水峡の場所をGoogle Mapsで確認する

▶ 飛騨川の場所をGoogle Mapsで確認する

特急ひだの座席予約のコツ

特急ひだの座席を確実に確保し、より快適に移動するためには、事前予約がおすすめです。特に、飛水峡や飛騨川の絶景を楽しめる進行方向右側の席は人気が高く、早めの予約が必要になります。

ここでは、指定席の予約方法や座席選びのポイントについて解説します。

窓口で「飛水峡が見える側の席」と伝える

特急ひだの指定席を予約する際は、駅の「みどりの窓口」で「飛水峡が見える側の席をお願いします」と伝えると、適切な座席を案内してもらえます。

また、スマートEXやえきねっとなどのオンライン予約サイトでも、座席の詳細を確認しながら予約できます。特に繁忙期（ゴールデンウィークや紅葉シーズン）は混雑するため、できるだけ早めの予約が推奨されます。

座席の向きが変わる区間を考慮する

特急ひだは、運行区間によって座席の向きが変わることがあります。以下のポイントを押さえておくと、より快適に移動できます。

• 名古屋～岐阜間 ：進行方向右側の座席を確保
• 岐阜～富山間 ：車両の向きが変わるため、富山行きは左側、名古屋行きは右側を選ぶ

座席の向きが変わることを考慮し、長距離移動の際は駅員に相談すると安心です。

みどりの窓口やネット予約の活用方法

特急ひだの指定席は、以下の方法で予約できます。

• みどりの窓口 ：直接窓口で希望の座席を指定して購入可能
• スマートEX（JR東海のネット予約） ：スマホやPCから予約・変更が可能
• えきねっと（JR東日本のネット予約） ：一部区間の予約に対応
• 旅行代理店 ：ツアーパックとセットで購入可能

ネット予約では、座席の詳細を確認しながら購入できるため、事前に座席位置をチェックしておくとスムーズです。

快適に過ごせる普通車おすすめの座席

特急ひだの車内では、座席の位置によって快適性が大きく変わります。景色を楽しめる座席や、揺れにくく静かな座席を選ぶことで、より快適な旅を満喫できます。

普通車のベストシートと選び方

普通車の座席を選ぶ際は、進行方向右側の窓側席（A席）を確保すると、飛騨川の絶景を楽しめます。特におすすめの座席は以下の通りです。

• 1A・3A・5A ：進行方向右側で飛騨川の景色がよく見える
• 車両中央付近の座席 ：揺れが少なく、快適に過ごせる
• 最後列の座席 ：リクライニングを最大まで倒せる

また、窓側の座席にはコンセントが設置されており、スマホの充電が必要な方にも便利です。

揺れにくく静かな車両の中央付近の席

特急ひだは比較的長距離を走る列車のため、揺れにくい座席を選ぶことで快適性が向上します。揺れが少なく、騒音が抑えられるのは以下の座席です。

• 車両の中央付近の座席（例：7A・7B・7C・7D）
• 前後にドアがない車両の中ほどの座席

車両の端や台車の上の座席は揺れやすいため、酔いやすい方は中央付近の席を選ぶのがおすすめです。

特急ひだのグリーン車の魅力

特急ひだのグリーン車は、普通車と比べて広々とした座席と静かな車内環境が魅力です。より快適な旅を楽しみたい方におすすめの車両で、デザインや設備にもこだわりが詰まっています。

ここでは、特急ひだのグリーン車の特徴について詳しく解説します。

座席とデザイン

• 1+2列配置で、ゆったりとした座席スペース
• 沿線の新緑、河川、夕暮れ空をイメージしたグラデーションカラーの座席
• 内壁は濃い茶色の木目調で落ち着いた雰囲気
• 電球色の照明で温かみのある空間を演出

グリーン車の内装は、飛騨地方の自然美を感じさせるデザインになっており、移動時間も優雅に過ごせます。

快適性

• リクライニングに合わせて座面も沈み込む「ゆりかご式リクライニング」
• 足元が広く、調整可能なフットレスト付き
• ヘッドレストは上下に可動式で、自分に合った高さに調整可能
• セミアクティブ制振制御装置により、横揺れが軽減され快適な乗り心地

座席の作りが工夫されており、長時間の移動でも疲れにくい設計になっています。

設備

• 大型のスライド式背面テーブル
• 各席に読書灯を完備
• 全席にコンセントが設置されており、スマホやPCの充電が可能
• シースルー式の荷棚で、収納した荷物の確認がしやすい
• 布製のカーテンが設置され、遮光性が高い

ビジネス利用にも便利な設備が整っており、PC作業や読書をしながら快適に移動できます。

その他の魅力

• 車内が静かで、落ち着いた雰囲気
• デッキには「ナノミュージアム」があり、沿線の伝統工芸品を鑑賞可能
• お手洗いは温水便座式（新型HC85系）で清潔

グリーン車は、移動時間も特別な体験に変えてくれるプレミアムな空間です。飛騨地方の美しい景色を眺めながら、ゆったりとした時間を過ごしてみてはいかがでしょうか？

特急ひだの料金体系とお得な乗り方

特急ひだの料金は、乗車区間や座席の種類によって異なります。また、利用する時期によって特急料金が変動するため、事前に確認しておくことが重要です。

ここでは、特急ひだの基本的な料金体系や、お得に利用できる割引きっぷについて詳しく解説します。

特急ひだの基本料金構成

特急ひだの料金は、以下の2つの要素で決まります。

• 乗車券（運賃）： 目的地までの通常の運賃
• 特急券（特急料金）： 特急列車に乗るための追加料金

特急券は、自由席と指定席、グリーン車で料金が異なります。

座席タイプ別の料金

• 普通車自由席： 最も安い特急料金で乗車可能
• 普通車指定席： 繁忙期は早めの予約が必要
• グリーン車： 座席の広さや設備が充実しているが料金は高め

指定席特急料金の変動要因

特急ひだの指定席特急料金は、利用する時期によって変動します。

• 通常期： 基準価格
• 閑散期： 200円引き
• 繁忙期： 200円増し
• 最繁忙期： 400円増し

ゴールデンウィークや年末年始などの最繁忙期は、通常よりも特急料金が高くなるため注意が必要です。

主要区間の料金例（2023年4月現在）

区間	普通車自由席	普通車指定席	グリーン車
名古屋～高山	5,610円	6,140円	8,410円
名古屋～富山	7,260円	7,790円	11,450円
大阪～高山	7,920円	8,450円	設定なし

グリーン車は快適な座席が用意されていますが、普通車と比べると料金が高く設定されています。

特急ひだで利用できるお得な割引きっぷ

特急ひだをお得に利用するためには、以下の割引きっぷを活用すると便利です。

• 飛騨路フリーきっぷ： 名古屋～飛騨エリアが乗り放題
• 北陸観光フリーきっぷ： 特急ひだと北陸エリアの特急がセット
• ひだ号富山往復割引きっぷ： 名古屋～富山の往復割引
• ハッピー名古屋往復きっぷ： 関西圏から名古屋・高山へのお得な往復券
• 特急回数券： 仕事などで頻繁に利用する方におすすめ
• 学生割引（学割）： 学生証提示で割引適用

これらの割引きっぷを活用することで、通常よりもお得に特急ひだを利用できます。購入の際は、みどりの窓口や公式サイトで詳細を確認しましょう。

まとめ｜特急ひだの座席選びと旅の楽しみ方

特急ひだは、飛騨地方の美しい景色を楽しみながら移動できる魅力的な特急列車です。座席の選び方や予約のコツを押さえることで、より快適に旅を楽しむことができます。

特急ひだの座席選びのポイント

• 進行方向右側の座席を確保すると、飛騨川や飛水峡の絶景を楽しめる
• グリーン車は広々とした座席と静かな車内で快適
• 普通車は車両中央付近の座席が揺れが少なく快適
• 座席予約時に「飛水峡が見える側」と伝えるとスムーズ

特急ひだをお得に利用する方法

• 特急料金は時期によって変動するため、オフシーズンを狙うのもおすすめ
• お得な割引きっぷ（飛騨路フリーきっぷ、北陸観光フリーきっぷなど）を活用
• ネット予約（スマートEX・えきねっと）で事前に座席を確保

特急ひだの旅をもっと楽しむコツ

• 飛騨高山や下呂温泉など、沿線の観光スポットと組み合わせて旅を計画
• 車内販売がないため、駅で飲み物や軽食を購入しておくと便利
• 大きな窓からの絶景を写真に収めるため、カメラを準備

特急ひだは、快適な車両と絶景の車窓を楽しめる素晴らしい特急列車です。この記事で紹介した座席選びや予約のコツを活用し、最高の鉄道旅を楽しんでください！